全部食べたい魚 | 株式会社中村商店
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2022年05月23日全部食べたい魚

5月30日はごみゼロの日。この日にふさわしい?お魚をご紹介します。

アンコウは、ほとんど捨てるところがない魚として有名ですが、冬のお魚なので、今回はマグロをオススメします。「マグロも冬のお魚では?」と思われた方、間違いではありません。しかし、マグロは回遊魚なので種類や地域によって旬の時期も変わります。

鳥取の境港では6月・7月の約2ヶ月間のみ近海で漁獲された生のクロマグロ(本マグロ)が市場に並びます。冷凍せずに「生」のまま流通されるのが特徴です。マグロは成長度合いで名前が変わりますが、鳥取では、体長90cm、重さ15kg以上のものを「マグロ」と呼び、それより小さな幼魚を「ヨコワ」と呼んでいます。

マグロは、大トロ、中トロ、赤身だけでなく、頬肉、脳天、エラの部分なども美味しくいただけます。心臓など内臓部分や白子も珍味として調理されますし、皮も活用できます。例えば、皮はしっかりと湯引きしてポン酢をかけるだけでプリプリの食感が楽しめます。目の周り、唇などにもコラーゲンがたっぷり含まれています。

マグロの品質を確認するためにセリの前に切り落とされる尾の部分、実はこの部位もファンが多いです。ここには、筋肉質な背中側の身、脂の乗ったお腹側の身、皮や筋のプリプリ感に加えて骨の中にある髄液までセットになっています。揚げたり、オーブンで加熱するとその旨味を堪能していただけます。

マグロは水温や食べる餌などの環境によって、味は変化します。クロマグロだけでも近海のもの、海外もの、養殖、蓄養ものなど存在します。冷凍技術も発達していますので、他種のマグロも含め、1年を通してほぼどこででも目にされていることでしょう。多くの方に好まれる栄養素たっぷりのお魚です。余すところなく、存分にお楽しみいただければと思います。

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