カニの脚が生える⁉ | 株式会社中村商店
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2023年01月06日カニの脚が生える⁉

「訳あり」として比較的安価で販売される脚が欠けたカニ。脚揃いのものと味も遜色ないので自宅用に購入される方も多くいますが、なぜ脚が欠けているのでしょうか。

カニは外敵に襲われたり、カニ同士の争いで自身が危険にさらされると、脚の付け根から自ら切り離し、逃げることで身を守る防衛機能が備わっています。これを「自切(じせつ)」といい、よく知られる「トカゲのしっぽ切り」と同じ現象です。もちろん水揚げされるときに網に引っかかったり、選別するときに取れてしまうものもありますが、多くはこの「自切」によるものです。

そのため生きた「松葉がに」や「親がに」を扱うときは、自ら脚を切り離さないよう注意する必要があり、特に茹でるときは、真水に30分ほどつけ大人しくさせてから調理することで「自切」を防ぐことができます。

「自切」した断面はというと、すぐに膜が張られ、中で新しい脚が形成されます。そして次の脱皮のときに小さな脚がついた状態で出てきて、数回脱皮を繰り返し元の大きさに戻っていきます。ただし、脱皮の回数も限られているので、無限に再生できるわけではありません。

たくさんのカニが並ぶ市場や鮮魚売り場で、まれに見る小さな親爪や脚をつけているカニは新しく再生したものがついています。よく観察してみてください。それにしても、人間にはない生き物の再生能力には驚かされますね。

新しい年を迎えました。気持ちも新たに、明るく元気に笑顔で過ごせる一年になりますよう願っています。

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