キンメとキンメ | 株式会社中村商店
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2023年04月21日キンメとキンメ

ゴールデンウイークまであと1週間となりました。ゴールデンウイークを日本語訳すると「黄金週間」。ということで今回は「金」の名が付く2種の魚を紹介します。

今の時期、鳥取・賀露港では「キンメ」という魚がしばしばセリ場に並びます。

この魚、正式名称は「チカメキントキ(近目金時)」といいます。では、なぜ「キンメ」と呼ばれているのでしょう?

チカメキントキと姿形がそっくりな魚が実はいるのです。その名は「キンメダイ(金目鯛)」。 「キンメ」と言えば、キンメダイと思われている方もいらっしゃると思います。しかし写真で比較してみると、大きな金色の目、体の色、鱗の感じも大変良く似ていますよね。

とりわけ金色の大きい目が印象的なチカメキントキを鳥取ではキンメダイにあやかって「キンメ」と呼ぶようになったと思われます。

分類上、チカメキントキは【スズキ目キントキダイ科チカメキントキ属チカメキントキ】であるのに対し、キンメダイは【キンメダイ目キンメダイ科キンメダイ属キンメダイ】となり、分類上からは決して近縁の魚とは言えません。

市場価格では、キンメダイは高級魚に属しますが、チカメキントキはキンメダイほどの値はつかず、比較的安価に手にすることが出来ます。

食味は、キンメダイは深海に生息しているため、脂をまとっていて刺身で食べても煮付けで食べても上品な脂が感じられます。加熱しても身が硬くならないので、ふんわりとした美味しさがお口に広がります。

対してチカメキントキは生息域が比較的浅いためか、脂はそれほどのっていませんが刺身で食べると歯ごたえを感じ、コリコリとした食感が楽しめます。煮付けにすると少し身は締まりますが噛む度に滲み出すおいしさを味わうことが出来ます。(食味は筆者の個人的な感想です)

さて皆さん、このゴールデンウイーク、各地へお出かけの計画を立てていらっしゃると思いますが、鳥取の「キンメ」、見に来ませんか?

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