7,200光年彼方にいる「カニ」 | 株式会社中村商店
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2022年12月23日7,200光年彼方にいる「カニ」

早いもので、今年も残すところあと1週間。カニの販売・発送もピークを過ぎ、来る年末に向けて現場は暫しひと休みといったところです。

一年で最も昼間の時間が短くなる冬至が過ぎ、日が暮れるのも早くなり、仕事を終えて会社を出る頃には外はすでに真っ暗。家路にてふと空を見上げると満天の星々。冬の夜空には明るい星が多く、大変華やかに見えます。

星座の「かに座」以外にも、「カニ」の名前が付いた「星」を今回は紹介したいと思います。

その「星」の名前は『カニ星雲』。夜空に輝いている星と違い、カニ星雲は一生を終えた星の残骸がぼんやりと暗く輝く「星」なので、残念ながら望遠鏡を使わないと肉眼では見ることはできません。

この星雲の微細なフィラメント構造がカニの足を連想させることから「カニ星雲」と呼ばれるようになりました。(そうは見えないではなく、そう見ることにします)

【カニ星雲のある場所】
12月中旬の夜10時頃、南の空を見上げ、空高く昇ったオリオン座を探します。オリオン座の右斜め上にオレンジ色に輝く星があります。おうし座の一等星アルデバランです。アルデバランから延びる右の角の先の上方に「カニ星雲」はあります。

このカニ星雲は仮に私たちが光の速さで進めたとしても、そこに到着するまで実に7,200年というとてつもなく遠方にある星(星雲)なのです。逆にいうと私たちは7,200年前に発せられた光を令和の今、見ているということになります。

紀元前はるか昔に発せられた光を今眺めている、そう思えば宇宙の広大さに比べると私たちは実にちっぽけな存在なんだ、なんて思えたりもします。

さてさて、思いを宇宙に馳せていたら現実逃避しかけていました。年末に向け、もうひと頑張りです!店頭にはまだまだたくさんのカニが待っていますので。

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