松葉がにのクラス分け | 株式会社中村商店
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2022年12月02日松葉がにのクラス分け

こんにちは、魚屋「中村商店」の仲買人、仲買達人(なかがいたつと)です。11月に入ってから、賀露港ではイキの良い松葉がに(ズワイガニのオス)が水揚げされています。

今回は、賀露地方卸売市場における松葉がにの規格についてご紹介します。
鳥取では「松葉がに」は、「ズワイガニのオスで甲幅10.5cm以上のもの」と、漁獲サイズの自主規制を行なっています。

甲幅10.5cm以上ものの中から、賀露地方卸売市場ではサイズを「大、中、小中、6番~9番」の7規格に分類します。加えて品質の分類もあるのですが、そちらの詳細は改めてご紹介します。

賀露の特徴として、大きいサイズのカニを「立(たて)ガニ」と呼び、大、中、小中で分けられ、1枚売りに。6番以降は海水を張ったコンテナに20枚ずつ入れ、競りにかけられます。
※鳥取県ではカニを1枚、2枚と数えます。

他漁港では、大きく質の良いカニほど水槽や活魚タンクで販売されますが、賀露では「仲買人がカニの身入りを触って確認しやすいよう」配慮がなされています。もちろん鮮度を保つための努力は惜しみません。競りの直前までは冷海水内で保管、競り直前にビニールシートに並べますが、冷海水を散水したり、冷海水を染み込ませたスポンジシートでカニを覆います。

賀露の仲買人は、シートに並べられた松葉がにの腹部分の目視に加え、軽く触れることでそのカニの身入りを判断しています。

カニは一つ一つ個体が異なるため、サイズの大きさに加え、見た目の色(5段階評価)、傷・落ち脚の有無(3段階評価)、そして身入りでも4段階評価され、クラス分けされます。

つまり、100種類に近くクラス分けされた中から、仲買人は個々のカニの品質を見極め、値付けをしています。その中でトップクラスの松葉がにが「特選とっとり松葉がに五輝星」です。甲幅13.5cm・重さ1.2kg以上(重量は市場での販売時点に生で計測)、脚が全て揃い、鮮やかな色合いで身が詰まっているという5つの条件が全て揃った、数千匹から1匹いるかどうかというレアなカニです。高いのには高いなりの理由があるのです。

当店(中村商店オンラインショップ)では、おおよそ以下のような分類で松葉がにの販売を行なっています。

(1)五輝星

(2)立ガニ「大」→ 特特大(約1kg)

(3)立ガニ「中」→ 特大(約900g)

(4)立ガニ「中小」→ 特(約800g)

(5)6番 → 大(約700g)

(6)7番 → 中(約600g)

(7)8番 → 中小(約500g)

※カニのクラス分けについては各漁港、店舗によって異なります。
※重量g数は、市場での販売時点に「生」の状態で計測したもの。

鳥取県は蟹取県と改名するほど、カニに対する想いが熱いです。当店(中村商店)でもその想いは同じです。その名に恥じないよう品質のよい松葉がにをお届けします。

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