28/365の『若松葉』 | 株式会社中村商店
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2022年02月01日28/365の『若松葉』

2022年もすでに1ヵ月が経過し、寒さが一段と厳しくなる2月に入りました。2月にはひとつのイベントがあります。

若松葉がに漁の解禁です。

11月の松葉がに漁解禁から年末・年始にかけて、カニ売り場のセンターを張っていた松葉がには、いよいよその座を『若松葉がに』に明け渡すことになります。

「若松葉がに」とは脱皮して間もない松葉がにのことをいい、松葉がにに比べ甲羅が柔らかく、身に含まれる水分量が多いため、鳥取では別名「水がに」とも呼ばれています。

味は松葉がにに比べてあっさりとしていて、味の濃厚さでは松葉がにには及ばないものの、甘みがとても強いカニです。また、身離れも良いため大変食べやすいカニでもあります。お刺身、焼きがに、茹でがに、どんな調理方法でも若松葉がにの持つ食味を楽しむことができます。

ひとつ、ここで注意しないといけないのは、「決して丸ごと茹でてはいけない」ということ。というのも若松葉がには脱皮後間もないカニのため、かにみそに水分を多く含み、丸茹でしてしまうと、かにみそが固まらず、身にかにみその色が付き黒くなってしまうからです。茹でるときは必ず甲羅を外してから茹でてください。

→YouTube中村商店チャンネル:活け若松葉がに【さばき方/茹で方】

そんな若松葉がにですが、漁期が2月1日から2月末までと大変短く、その味はたったのひと月の間しか楽しむことが出来ません。

2019年までは漁期が1月20日から2月末まででしたが、資源保護の観点からも(若松葉がにが成長して来シーズン松葉がにとして漁獲される)、10日間短縮されています。加えて漁獲制限数も強化され、1回の航海での漁獲可能上限数は減少しています。また松葉がに同様、甲羅の幅が10.5㎝に満たないカニは漁獲が禁止されています。

松葉がにの漁期が11月6日から3月20日までの4ヶ月強あるのに比べ、若松葉がにはたった1ヶ月(28日)の間にしか巡り逢うことのできない、ある意味希少価値の高いカニといえます。

28/365の貴重な巡り逢いを体験しに、カニの売り場までいらしてみませんか?

 

 

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