師走に入り大掃除、仕事納め、新年を迎える準備で何かと慌ただしい時期となりました。
今年はラニーニャ現象の影響で日本海側は例年より気温が低くなり、大雪の予報が発表されました。鳥取は、国が指定するほど県全体が豪雪地帯。寒さ対策はもちろんのこと早めにタイヤ交換するなどの大雪への備えも大切です。
こんな寒い時ほど嬉しいのが「親がに汁」。カニ消費量日本一の鳥取県、そんな県民の舌をうならせている『親がに』は年内いっぱいで漁期が終了となります。
山陰沖で漁獲されるズワイガニの雄を『松葉がに』、雌を『親がに』と呼んでいます。比較的安価で手に入る『親がに』は甲羅の中に内子、お腹に外子があるのが特徴で県民のソウルフードとして親しまれています。
なかでも「親がに汁」は各家庭の食卓、イベントで振舞われることも多く、鳥取では人気の定番メニューとなっています。『親がに』と冬が旬の大根で作るシンプルな味噌汁。『親がに』から出る旨味たっぷりの濃厚なダシと香り、そしてそのダシがしっかり染み込んだ大根が食欲をそそり、冬の寒さで冷えた体を芯から温めてくれます。
個人的にはなべ底で煮崩れ、内子外子まみれになった脇役の大根が好物です。味が染み込んで美味しいんです!皆さんも今が旬の「親がに汁」、是非挑戦してみてください。
では、親がに汁の作り方をご紹介します。
【材料(2人分)】
・生の親がに 1杯
・大根 適量
・水 600cc
・味噌 大さじ2
【手順】
(1)生の親がにを、タワシなどで洗います。
(2)カニの胴に包丁を入れて縦半分に割り、大根は短冊切りにします。
(3)鍋に水を入れ、沸騰させます。
(4)沸騰したお湯の中に、カニ、大根を一緒に入れ、灰汁を取りながら大根に火が通るまで約15分茹でます。
(5)一度火を止め、味噌を溶き入れ、再び熱し沸騰する手前で火を止めたら完成です。
今年も残すところ2週間となりました。2ヶ月弱という『親がに』の漁期も終了に向けてカウントダウンが始まっています。新年を迎える前の今しか味わえない期間限定の冬の味覚。「親がにと大根」どちらもの活躍で、心も体もポカポカになること間違いなしです!