鳥取では、11月に入るとカニ、カニ、カニ。鮮魚店ではどのお店も赤やオレンジのカニを並べ旬の味覚をお届けしています。しかしその裏で、カニに負けないほどの漁獲量を誇る鳥取の冬の味覚があるのです。
それは「鰆(サワラ)」です。
魚偏に春と書くのだから、「サワラは春のお魚では?」と思われる方もいらっしゃると思います。鰆は5〜6月頃、産卵のために瀬戸内海に集まる習性があります。そのため春に多く獲られていたので「鰆」と書くようになったと言われています。
一方11月〜2月にかけて獲れるサワラは「寒鰆(かんざわら)」とも呼ばれています。鳥取では、多い時に1日で数千本〜数万本の水揚げのあるサワラ。
とても万能なお魚なんです!
お刺身、炙り、焼き物や煮物、揚げ物…、有名なところで言うと西京焼きでしょうか。鳥取のサワラは冬場の日本海を泳ぎ、脂も乗り淡白ながら旨味と歯応えを残し「絶品」と言っても過言ではありません。
そしてサワラの良いところがもう一つ。
鱗がほぼ無い!
包丁で表面を数回撫でるだけで良いので手間も少なく、美味しい。冬の食卓で間違いなく、M V Pを獲得された大谷翔平選手のようなメジャー級の活躍をしてくれます。
鳥取の寒鰆、食べてごしなれ。