名脇役 | 株式会社中村商店
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2021年10月08日名脇役

底引き網漁、近海で水揚げされる魚で、多くの魚種が並び店先が賑わう季節です。そのなか魚に負けず劣らずの人気ものがいます。コロンとした巻貝が可愛い、コリコリ食感が特徴の「バイ貝」です。

鳥取で獲れる「バイ貝」には白バイ、赤バイ、黒バイの3種類がありますが、今回は刺身、煮付けなど様々な料理が楽しめる「白バイ」「赤バイ」をご紹介します。


白バイ
殻は白っぽい黄土色で表面はザラザラしている。身は柔らかく貝特有の甘みがある。扱いやすく、スーパーの鮮魚売り場で見かける一般的なバイ貝。

赤バイ
殻は薄茶色で表面はゴツゴツ、見た目は少し白バイと似ている。大きく違うのはテトラミンという毒があり(唾液腺に蓄積している)、熱を加えても毒性は消えないため必ず取り除く必要がある。誤って食べると頭痛、めまい、しびれなど酒に酔ったような症状が出るので要注意。身はしっかりとした歯ごたえがあり旨味が濃い。コリコリ食感好みの方向き。


「白バイ」「赤バイ」とも刺身、煮付け、塩ゆでが一般的な食べ方ですが、おでんに入れたり、串刺しにしてバーベキュー、バター焼き、にんにくたっぷりのアヒージョなど工夫次第で和洋中と色んな料理が楽しめます。

忘れてはいけないのが、巻貝のとんがり部位の黒茶色をしている肝。生食はできませんが、しょうがを入れて甘辛く煮付けると、ねっとりとした濃厚な味わいと、あとを引く苦味がくせになる珍味となります。酒のおつまみに最適です。

店先で決して出しゃばらない、でも存在感のある「バイ貝」。高たんぱく、低脂肪でタウリンも多く含まれているので疲労回復にもおすすめです。

コリコリとした食感と口の中いっぱいに広がる磯の香りを楽しんでください。

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