砂の像 | 株式会社中村商店
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2021年09月13日砂の像

「サメの顔っ???」

こちらは現在JR鳥取駅構内に展示されています。このサメは、「神話・因幡の白兎」をイメージしてつくられた砂像のひとつ。ウサギの態度に怒ったワニの様子が伝わってきますね。

砂像とは、水で固められた砂山をヘラなどで彫り形づくったもの。このサイズは、大きなバケツ位の大きさです。砂像はつくりたいサイズの枠を準備し、中に砂と水を入れてよく混ぜ、ギュッギュッとしっかりと押し固めるところからはじまります。水がひいたら枠を外し、砂の固まりを削っていきます。

砂なので触るとすぐに崩れそうですが、しっかりと固め、程よい水分が保もたれていれば思った以上に頑丈です。とは言え、やはり砂。水が多すぎても、少なすぎても崩れてしまいます。

鳥取には、古砂丘から採掘した大小様々な粒の砂を強固に固め、毎年大胆かつ繊細な砂像がつくられる場所があります。「鳥取砂丘 砂の美術館(スナビ)」です。中村商店より車で10分ほどのところに位置します。

「砂で世界旅行」をコンセプトに毎年世界中からサンドアーティストが集結し、その地域をイメージした巨大で精巧な砂像がつくられます。高さ約4m×幅約7mの像などを間近で見ると圧倒されますよ。約9ヶ月間の展示が終了すると、砂像は砂に戻されてしまいます。次に同じものを見ることができないためか、力強さと儚さが共存しています。

砂像の制作は、崩れる可能性も高いので上から順番に一人で彫り進められます。出来上がりイメージはアーティストの頭の中にのみありますので、公開制作の期間にその様子を覗いて見るのも楽しいですよ。

ちなみにJR鳥取構内の砂像のサメの種類は、ホホジロザメでしょうか。見ていると、歯をギザギザに削りたくなってしまいました。

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