6月に解禁された鳥取県のブランド岩ガキ「夏輝」。現在オンラインショップでも好評販売中です。
鳥取の岩ガキは、素潜りで漁が行われています。今回は鳥取市賀露港でセリにかけられる「夏輝」をとる漁師さんに色々とお話を伺って来ました!
インタビューに答えていただいたのは、藍丸(らんまる)の船頭 児玉さんです。
Q1. 今年の夏輝の漁獲はどうですか?
A1. 今年も順調に、日本海の荒波の中で大きく育っているよ。
漁師さんは、海の中で息をとめて狙いを定め、岩に張り付いている岩ガキを専用の道具で剥がします。
Q2. 素潜りで夏輝をとりに行く深さは何メートルですか?
A2. 浅いところや深いところもあるけど、5~10m位かな。
Q3. 夏輝の漁にかかる時間はどれくらいですか?
A3. 朝6時に一斉に出て、遅くても正午には終わるかな~。
岩ガキ漁は「潜って、剥がして、浮上して網に入れる」。この作業を何度も繰り返されるので体力勝負です。海から上がった後は、競りにかける前に海藻や余分な殻をたたき落とし、形を整える作業が行われます。
Q4. とったばかりの夏輝を綺麗に成形するのにどれくらい時間がかかりますか?
A4. 測ったことはないけれど、1つ数十秒くらいかな。
筆者の見た感じでは1つ20~40秒程度。手早く作業をされていました。
Q5. 水中で夏輝を見つけようとしても、ほぼ岩と同化しいてると思うのですが、水中での見分け方は?
A5. 水中では、ほとんどの夏輝は口を開けているから割りと分かりやすいよ。でもその中から大きさや良い岩ガキかどうかを見極めることができるようになるのは経験かな。海域で身の詰まり具合も異なるし、今でも自分で開けてみてどんな身をしているか確認するようにしているよ。
Q6. 潜っていて不思議な体験をしたことはありますか?
A6. 不思議な体験ってことではないけれど、夏輝をとっていると岩にくっついている小さなカニや虫なんかを狙って全長1m位のコブダイや、どでかいイシダイがすぐ隣にいることがある。「捕ってやろう!!」と思ってモリを持って潜ると全然寄ってこないのに、そんな時だけ寄ってくる(笑)。タイも岩ガキ漁の時は捕られないってわかっているのかな。手に当たるぐらい近くにくるから押し退けているんだよ。
「1mの魚がすぐ側に!!」と驚きましたが、よくあることだそうです。
最後にもう一問。
Q7. 日々心掛けている事はなんですか?
A7. 自分たちだけがというのではなく、他の漁師の邪魔にならないように心掛けているかな。そして、さまざまな魚が生息する恵まれた漁場を守ること。鳥取では、漁期だけでなく、殻高10cm以上または重量200g以上というようにサイズ制限もある。取りすぎないよう資源を確保し、いつまでも美味しい夏輝を提供できるようにしたいね。
夏輝の漁師さんは、とっても気さくで面白くて誇りを持ったカッコイイおじさまたちでした。直接話を伺えたことは、自分にとっても貴重な時間でした。こんな人たちが一生懸命とられた美味しい物を「もっと知ってもらいたい!!」と強く思いました。