梅雨に入り、スッキリしない日々が続いていますが、こちら鳥取では今、この時期にしかお目にかかれない「赤い宝石」が店頭に並んでいます。
その宝石とは、境港で水揚げされるクロマグロです!
境港は鳥取県の西端、境港市にある漁港で、“生の”クロマグロの水揚げ量では全国で1、2を競う屈指の漁港となっています。境港では今年は6月3日に初水揚げがありました。翌日4日には早速、中村商店かろいち店の売り場にも初物が並びました。
境港で揚がるクロマグロは比較的安価で流通するため、スーパー・小売店でリーズナブルな価格で購入でき、家庭で楽しめるマグロとして地元のお客様の間では認知度が高く、鳥取の初夏の風物詩となっています。初水揚げの報道があると、毎年多くのお客様から販売のお問い合わせをいただきます。
境港のマグロは「生」で流通するため、生本来の「色」を視覚で楽しみ、「鮮度」を味覚で楽しめるというのが一番の魅力でしょう。マグロの赤身の印象的な鮮やかな「赤」、これが「赤い宝石」たる所以であります。
この鮮やかな赤い色はマグロの血液に含まれる酸素運搬を担うヘモグロビンと、筋肉中に酸素を貯蔵しておくミオグロビンというタンパク質に由来します。マグロは絶えず(寝ている間でさえ)泳いでいないと窒息して死んでしまいます。体の隅々にまで酸素を送り届けるために、マグロにはこの2種類のタンパク質が豊富に含まれているのです。
さて、このクロマグロですが、少し残念なことに資源保護のため漁獲可能数量が決まっており、漁期が7月いっぱいとなっているため、2か月限定でしかお目にかかることが出来ません。
関西・関東方面へも出荷されていますので、もしスーパー等で目撃されることがございましたら、2か月限定の鳥取の「赤い宝石」、クロマグロを手に取ってみてください。