先日、ガチャポン®に挑戦しました。「甲殻類シリーズが出てるよ」と知人に教えてもらったのです。お目当ては、「カラッパ」。願いを込めてガチャガチャ。何かがコロンっと出てきました。
カラッパとは、浅い海の砂底や砂泥底に生息しているカニの一種。甲羅は大人の手のひらに丁度収まるくらい(幅12cm程度)で、丸みを帯びています。その名は、インドネシア語の”kelapa (ヤシの実)”に由来すると言われています。
大きなハサミ(鉗脚)で甲羅の前面を覆う姿は、ヤシの実と言うより、顔を隠してうずくまっているかのよう。顔を隠したまま横歩きする様子は、なんとも可愛らしいのです。インド洋~西部太平洋などで生息しており英語では、Shame-faced Crab(恥ずかしがり屋のカニ)と呼ばれることもあるようです。
今回カプセルの中に入っていたのは、「トラフカラッパ!」。体に虎のような文様(虎班)があることが名前の由来と言われています。トラフカラッパは、鳥取でも生息が確認されていますが、水深20mより深いところにいるため、個人ではなかなか捕まえることはできません。基本的にカニは夜行性で、トラフカラッパも日中は、ほとんど砂に潜って眼だけを出して暮らしているので、見つけることも困難です。
恥ずかしがり屋なカラッパの一番の見せ所は、大好物の巻貝を見つけた時でしょうか。大きなハサミを器用に動かし、貝を缶詰のように回し割って中身を食べるのです。手に入れたフィギュアは緻密なつくりで、その動きを模倣することもでき、愛着が増します。
本物の動きを見たい時は、中村商店 かろいち店のすぐ横にある「とっとり賀露かにっこ館」へ。トラフカラッパや眼の周りに輪の斑紋があるメガネカラッパも展示されているんですよ。