春の訪れと初夏の予感 | 株式会社中村商店
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2024年04月12日春の訪れと初夏の予感

中村商店 かろいち店の店舗の外では、いま、柔らかな春の日差しのもと、楽しそうにおしゃべりをしながらツバメが飛んでいます。この時季になると、ある句が毎年のように浮かびます。

「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」

これは山口素堂の俳句ですが、この句には「青葉」、「ほととぎす」、「初鰹」と三つの季語が使われています。「視覚」、「聴覚」、「味覚」で夏(初夏)を詠んだ名句といわれています。

毎日が時間に追われていた松葉がにシーズンがやっと終わった安堵感と、春の到来と共に獲れる魚種も増え、春の暖かさを肌で感じられる喜びがこの句を想起させるのだと思います。

さて、現在かろいちの売り場にはどんな魚が並んでいるのでしょう。

松葉がにで一面がオレンジ色に埋め尽くされていた売り場ではなくなり、現在は約20種のお魚たちがところ狭しと並んでいます。モサエビ、赤カレイ、ハタハタをはじめ、今が旬のホタルイカ、コウイカなども並びます。

かにコーナーでは、ベニズワイガニが6月末までの販売となります。豊富な魚種が並んだ魚コーナー全体を眺めると様々な色合いの中、タイ系魚種の赤色、ピンク色が差し色となり、視覚的に見映えの良い売り場になっています。

毎朝セリで仕入れた魚を「これ旨そう」、「これも食べたい」、「これは刺身が最高だろうな」、などと考えながら店頭に並べています。お客様にも同じような思いを持ってお魚を選んでいただけたらと思っています。

今日は塩焼き?煮つけ?それともモサエビのお刺身で一杯いきますか?

これから季節が進んでいくとアゴ(トビウオ)、アゴの子、天然岩ガキ(夏輝)、白イカ等々、初夏から夏を代表するお魚たちも登場してきます。待ち遠しいですね。

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