9月に入り、底引き網漁で獲れる豊富な魚たちが店先を賑わせています。
その中でもひときわ目立ち存在感を放つのが「ベニ(紅)ズワイガニ」です。名前の通り色鮮やかな紅色で鳥取では「紅ガニ」と呼ばれ親しまれています。鳥取県は「ベニズワイガニ」水揚げ量日本一(参照:農林水産省HP)を誇っています。
冬の味覚「松葉がに」より一足早くお目見えする「ベニズワイガニ」は、漁期が9月~翌年6月末と長く、漁獲量も多いため「松葉がに」と比べると低価格で1/3程度、ものによっては1/10の価格になることもあります。ジューシーで甘みも強く、身離れも良いことからお手軽に美味しいカニをたくさん食べることができます。
主に茹でた姿の「ベニズワイガニ」が売られていますが、身をほぐしたバラ身や脚身(上身)もあるので料理によって使い分けるのも良いと思います。
「ベニズワイガニ」を見たお客様の中には「松葉がに?」と聞いてこられる方もいらっしゃいます。大きな違いは見た目の色で、「ベニズワイガニ」は体全体が紅色、「松葉がに」は甲羅を裏返すと黄褐色をしています。
2か月後には「松葉がに」も解禁になり両者が並びます。どちらも殻が硬くずっしりした重みのある、色艶の良いものを選んでください。
酷暑と言われた今年の夏ですが、厳しい暑さも徐々に緩み、秋の気配を感じます。美味しいものを食べて秋を感じる一品に「ベニズワイガニ」いかがですか?
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