11月6日は鳥取県が誇る冬の味覚の王者『松葉がに』の解禁日です。
来年の3月20日までの約5ヵ月間が漁期となっています。メスの『親がに』も同じく解禁を迎えますが、資源保護のため漁期は短く年内12月31日までとなっています。
さて、11月6日がなぜ解禁日となっているのでしょう。
諸説あるようですが、暦の上で冬が始まる日とされる二十四節気の「立冬」は例年11月6日頃です。“冬の始まり”“冬の訪れ”から「カニ」を連想しやすくするためにこの日に設定したという説が有力とされています。
ちなみに山陰から北陸にかけて水揚げされるズワイガニは、資源管理のため同じ漁期になっています。1府5県(鳥取、兵庫、島根、京都、福井、石川)の漁業団体による日本海ズワイガニ特別委員会で漁期、漁獲量、漁獲サイズなどの規制が決められています。
鳥取・賀露港では11月7日午前8時に『松葉がに』の初競りが行われます。競り人と仲買人の威勢の良い掛け声が響きわたり、漁業・報道関係者も詰めかけ賑わいを見せます。
当店では競り落とした「かに」をセリ場に隣接する加工場へいち早く運び、直ぐさま浜茹でし、店頭に並べます。
茹でたての「かに」から出る湯気と豊かな香りが漂い、色鮮やかに輝く「かに」一色になります。また水槽の中では、長い脚で水の中をごそごそ動く「活がに」が泳ぎます。
漁期は来年3月までですが、オスの『松葉がに』とメスの『親がに』が同時に味わえるのは年末までの短期間です。特に12月は悪天候による入荷量の減少、飲食・宿泊業また季節の贈答品としての需要増加の時期でもあり、「かに」の引き合いによる価格高騰が見受けられます。そのため年内ご購入を検討の方は11月中をおすすめいたします。
この時季にしか味わえない貴重な『松葉がに』はいかがですか?旨味が凝縮された上質の味にご満足いただけること間違いなしです。