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2020年07月03日ボクの彼女になってください!

セリ場にて…

先日、セリが始まる前のことだった。今日はどんな魚がセリ場に並んでいるか、ぶらっと見て回っていると、活魚水槽の中でゆったりと優雅に泳ぎ、宝石のように紅に輝く、ひときわ美しい魚を発見した。

ボクは、彼女に一目惚れをした。彼女の側から離れたくなくて、高値をつけてセリ落としてしまった。

 

彼女の名前は『エビスダイ』

 

ガラス質の硬い鱗を身にまとい、鉄壁のディフェンス体勢。そんな彼女にどうやって近づき、気を引けば良いのだろう?

 

そこでボクは、彼女の事をこっそり調べてみた。

『エビスダイ : あまりまとまって取れない魚。味はいいが、鱗などが硬く取り扱いにくいのが難点。誰もが扱える魚ではない。硬すぎる鱗の内側には透明感のある白身があって、非常にうまい。知る人ぞ知る味のいい魚』
(引用:ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑)

 

ちょっとやそっとでは、なびいてくれない。誰もが上手に扱えるわけではないらしい。やはり、彼女に好かれるのは一握りのイケメンさんなのだろうか…。

 

そんな彼女は今日も店内活魚水槽で優雅に泳いでいる。

もし仮に、来店されたお客様が「彼女をください。」と言っても、ボクは断ろうと思っている。

片思いでもいいので、もう少し彼女と一緒にいたいから。

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