今が旬の「白ハタ(ハタハタ)」、召し上がったことはございますか?
鳥取県のハタハタ漁獲量は、全国でもトップクラス。体長15〜20cmほどのこの魚、鳥取では馴染みが深く、家庭でもよく食べられています。脂のりが抜群で、とてもジューシーな白身の魚です。
このハタハタは、実は泥や砂の海底に生息する「深海魚」なんです。よく見ると、少しヌルッと光る体には鱗がありません。深海でゆったりと過ごしているせいか、皮も身も柔らかくて、骨が少ないのも特長です。しかもホロっと身がほぐれるハタハタは、調理もカンタン。食べるにも嬉しい食材です。
鳥取で水揚げされる体長が20cm以上のハタハタを「とろはた」と呼びます。体が大きくなるほど脂のりがよい傾向があると言われており、「とろはた」は脂質が10%以上。魚は、10%以上脂質があると美味しく感じられるそうですよ。
ハタハタの魚油は、とろける美味しさだけでなくオレイン酸を中心とする良質な脂肪酸が多く含まれています。しかも小さな体には、骨の形成を促進するビタミンDや免疫細胞を活性化させるビタミンEなども豊富に含まれており、栄養満点です。
魚とは関係ありませんが、鳥取西部の方言に「はたはた」という言葉があります。「元気よく」という意味で使われています。「シロハタ(ハタハタ)ようけ食べて、はたはたしょいや。」煮ても焼いても揚げてもふっくら美味しいハタハタで、元気いっぱいに過ごしていただきたいです。
※「とろはた」は鳥取県のブランド魚です。