昨年、大ブームを起こし、大人から子供まで知らない人がいないほどの盛り上がりを見せた鬼滅の刃。
子供たちが市松模様のマスクを付け必殺技の名前を叫びながら駆けて行く姿を見て「水の呼吸。呼吸といえば・・・エラ呼吸!」って、魚屋の職業病ですね(笑)
ご存じ、魚はエラ呼吸です。エラ呼吸とは、エラに無数に張り巡らされた毛細血管に水を通し、体内の二酸化炭素と酸素を入れ替えて行っています。
では、ここで問題です。
「松葉がに」は何呼吸でしょうか?
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実は、松葉がにもエラ呼吸なんです。しかし、魚のエラ呼吸とは少し方法が違います。松葉がにのエラは、甲羅の内側にあります。茹でた松葉がにの甲羅を外すと最初に見える数本のヒダが松葉がにの場合、魚と違って体内に水分を貯めこみ、その水分から酸素を吸収します。
陸上に上がったカニが泡を吹いている理由は、体内の水分を泡状にして空気に触れさせ酸素をめいっぱい取り込むための行為だといわれています。
まさにカニの呼吸は、生きていくための技そのものなんですね。陸上で巨大な敵に出会った場合も「カニの呼吸 壱ノ型 福福泡(いちのかた ぶくぶくあわ)」を使っているかもしれませんね。