最近、スーパーマーケットで「オオズワイガニ」を見かける機会が増えました。しかし、これは「松葉がに(国産ズワイガニ)」とは全く異なる種類のカニです。「同じカニではないの?」と思った方もいるかもしれませんが、実はそれぞれ異なる特徴を持つカニなのです。見た目が似ているため混同されやすいですが、オオズワイガニは比較的新しく日本の市場に登場したカニであり、松葉がには冬の味覚として長年愛されてきた定番の一品です。今回は、この2種類のカニの違いや選び方について詳しく見ていきましょう。カニの違いを知ることで、より賢い選択ができるようになりますよ。
オオズワイガニと松葉がにの違いは、見た目だけでなく、そもそもの種類が異なることに起因しています。オオズワイガニと松葉がには、異なる種に属するカニです。ズワイガニ属には複数の種がありますが、代表的なのは「バルダイ種」と「オピリオ種」です。
バルダイ種(学名:Chionoecetes bairdi)は、日本ではオオズワイガニとして知られています。主にアラスカやロシアで水揚げされます。スーパーで見かけるのは小ぶりのカニですが、この種はオピリオ種よりも大きく成長し、甲羅のトゲが大きく、脚が太く短いのが特徴です。口元はMの形をしています。
一方、オピリオ種(学名:Chionoecetes opilio)は、日本海沿岸で漁獲されるズワイガニの一種で、特に雄は「松葉がに」や「越前がに」として知られています。オピリオ種は脚が細長く、甲羅はほぼ一直線の口元が特徴です。
2023年から始まったオオズワイガニの大量発生は、北海道噴火湾を中心に影響を及ぼしています。海水温の変化や生態系の乱れがその原因とされますが、詳しい原因は現在も調査中です。はじめは小さかったカニも成長し、網に大量にかかるようになり、他の魚介類の水揚げが少なくなってきています。漁師たちは網を切られる被害にも悩まされています。
年中獲れるオオズワイガニは、市場に流通するようになり、比較的手頃な価格で購入できるようになりましたが、これは品質の低さを意味するわけではありません。適切に調理すれば、オオズワイガニも美味しく楽しめます。しかし、冬の特別なごちそうを求める方には、松葉がにのような風格のあるカニがやはり一番の選択肢となるでしょう。
一方、松葉がには山陰地方で親しまれている冬の味覚の代表格です。成熟した雄のズワイガニを「松葉がに」と呼びます。殻は固く、手に取るとずっしりとした重みがあり、太いハサミがその特徴です。毎年11月に解禁となり、鳥取・賀露港や境港などで水揚げされる松葉がには、地域の伝統的な料理でも愛されています。
松葉がにの味わいは、甘みと濃厚な旨味が絶妙なバランスで調和しており、その身の引き締まりが特に評価されています。脚の身がぎっしり詰まっており、食べ応えも抜群です。特別な日のごちそうや贅沢なひとときには、松葉がにがぴったりです。
松葉がにの旬は11月から3月にかけて。茹でたてのカニをそのまま食べるのはもちろん、焼きガニ、カニ鍋や蟹すきなど、寒い季節にぴったりの料理で楽しむことができます。濃厚なカニ味噌も風味を際立たせてくれます。
いかがでしたか?オオズワイガニと松葉がには、それぞれ異なる特徴と魅力を持っています。オオズワイガニは、日常の食卓に手軽に取り入れやすいカニです。一方、松葉がには冬の味覚の代表格として、特別な日に食べたいごちそうです。その甘みと食感、そして贅沢な旨味は、一度味わったら忘れられない美味しさです。
ぜひ機会があれば、オオズワイガニと松葉がにの両方を食べ比べ、それぞれの良さを実感してみてください。きっと、松葉がにの特別な美味しさを体験できるはずです。
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