こんにちは、魚屋「中村商店」の仲買人、仲買達人(なかがいたつと)です。梅雨入りしましたが、5月から暑い日が続きますね。
湿度が高い日や暑い日には、こまめな水分補給も大切ですが、熱中症予防には食事も大切。今回は夏バテ対策にもオススメのお魚、クロマグロについて話します。
本マグロとも呼ばれる「クロマグロ」。日本沿岸で水揚げされるマグロの中では最大種で、大きなもので全長3m以上、重さ300kg以上にもなります。
鳥取の境漁港はベニズワイガニだけでなく、生マグロの水揚げ量もトップクラス。※生マグロとは一度も冷凍していないマグロのこと
境港は日本海に面し、豊かな海の恵みに恵まれた地域です。そこにある境漁港は、大型船が入港できる、割裁人(かっさいにん)がいる、一度に大量に水揚げされても買い受け能力がある、高速道路が近いなどの交通の便利さといった理由で、日本海沿岸でのマグロ水揚げにもっとも適した漁港なのです。
割裁人とは、水揚げ後に内臓除去処理をする人のこと。境漁港の割裁人を頼って県外船が漁獲したマグロも境漁港で水揚げされています。境港市では、高校生が割裁人に教わってクロマグロを1本捌くこともあるんですよ。
境漁港のクロマグロの特徴は何度も言いますが「生」。漁場が近いので鮮度がよく、身は濃い赤身で脂乗りもいい。フレッシュで香り豊かな赤身が初夏にピッタリです。資源管理のため、近年は5月末から漁期がはじまり、2022年は7月7日に水揚げ終了と短期間の旬の味となっています。
中村商店かろいち店でもマグロを1本丸々仕入れ、解体即売会を行うこともあります。それは、捌き立てを食べていただきたいから。また予定が決まれば公式サイトやLINEをはじめSNSでお知らせします。モチモチ食感と旨みでパワーアップ間違いなしです。ご家庭でも刺身なら火も使わず、暑さ対策と共に調理の手間も省けますね。
マグロは、良質なタンパク質や鉄分を多く含んでいます。積極的に取り入れ、暑い季節を元気にお過ごしください!
【関連記事】
・全部食べたい魚