今日2月3日は節分。季節の変わり目に起こりがちな病気や災いを鬼に見立て追い払う儀式を行う日です。
「鬼は外、福は内」の掛け声とともに豆まきをしたり、その年の良い方角とされる恵方を向いて巻き寿司を食べたり、鬼が寄り付かないよう焼いたイワシの頭に柊の小枝を刺したものを玄関に吊るしたりと地域や家庭によって様々のようです。
鬼は鬼でも、エビの仲間に「オニ」の付く『オニエビ』がいます。正式名イバラモエビ(茨藻海老)で、地方によっては「ゴジラエビ」「サツキエビ」とも呼ばれています。殻に硬いトゲトゲがあり頭は角のような硬い突起が連なっています。白地に赤い帯状の筋が入ったきれいな体色で、それでいてゴツゴツした厳つい様はひときわ目を引きます。
この『オニエビ』の漁期は9月から翌年の5月までですが、カニ漁や底引き網漁で混ざる程度の少ない水揚げ量のため、モサエビや甘エビと比べて店頭に並ぶことは珍しく、希少価値の高さから「幻のエビ」とも言われています。
調理方法は、「刺身」にするとプリプリの弾力ある身に上品な甘さが味わえます。殻のまま「塩焼き」にすると抜群に旨味が増します。身がしっかりしているので「揚げ物」「ソテー」にもおすすめです。大きな頭や殻は捨てずに、みそ汁の出汁にしてください。濃厚な美味しい出汁が取れます。(お取り扱いの際は殻が硬くトゲトゲしているので怪我しないよう十分にお気を付けください)
店頭で幻のエビ『オニエビ』に出会ったら、美味しく食べて一味違った「鬼退治」はいかがですか?きっと満面の笑顔にしてくれますよ。そして「福」を呼び込みましょう。
【関連記事】
・カニで厄祓い