2021年12月03日訳あってお得なんです

朝晩の寒さが一段と身に染み入る師走を迎え、あったかい食べ物が恋しい時節になりました。体があったまる食べ物といえば皆さんは何を想像しますか？　おでん？寄せ鍋？キムチ鍋？…、かにすき？

そうっ！「今日は、かにすきにしませんか？」

ということで少々無理矢理でしたが、今回はかにすきの主役、今が『超ど旬』の「松葉がに」のちょっとしたお得な選び方を紹介いたします。

松葉がにの売り場には活きた（生の）カニ、茹でたカニ、大きさも価格も異なる様々なカニが並んでいます。かにすきのカニは、活きたカニを使うので水槽のカニを見てみましょう。その中に、甲羅の大きさはほとんど一緒なのに値段が違うカニがいるのに気づきます。

この値段の違いは何なんでしょう？

写真のカニは水槽から出したほぼ同じ大きさの活きたカニですが、売り場では上のカニの方が約2～3割ほど安く販売されています。なぜでしょう？

よく見ると上のカニの右側、上から3番目の脚が有りません。このような指おちのカニは「訳あり」として競り場でも安く取引されています。脚が無いからといって味が劣るわけでは全然なく、タグのついた指の揃った値段の高いカニと味は全く一緒です。

指おち以外にも、「ヤケ」「色」などと呼ばれている、少し傷があったり、色目が少々悪いカニも「訳あり」のカニとして扱われ、安く取引・販売されています。こちらも味は一緒です。

「訳あってお得なんです」

さあ、食卓という名の舞台に上がれることを「訳あり」くん達は期待し、あなたが連れ出してくれることを今か今かと店舗の水槽の中で心待ちにしています。