いよいよ11月6日、松葉がに漁が解禁されます。1日かけて漁に出た船が鳥取・賀露港に着くのは、早い船で7日深夜1時ごろ。深夜から早朝にかけて水揚げされたカニがサイズや品質ごとに床一面に並べられ、午前8時から初競りがはじまります。
競り人の威勢の良い掛け声とともに、仲買人と競りが進められます。鳥取・賀露港の競り場では、カニを「1枚、2枚…」と数えます。でも、学校では「1杯、2杯…」と習われた方も多いのではないでしょうか。
「数え方の辞典(飯田朝子著 小学館発行)」には、“カニは生きている時には「1匹」と数えられ、商品となって市場に出れば「1杯」と数えられます。商品になっても「1匹」で数えることはできますが、その場合は、活きの良さをアピールする場合に限られます。”と書かれています。
漢字の「杯」は、胴の部分が丸く、中に水などを注ぎ込める容器を示し、カニの甲羅が丸い器のような形をしているため、「1杯」と数えられるとのこと。カニの甲羅に日本酒を注ぎ火で炙って飲む甲羅酒、たまりませんね。
しかし、鳥取県で「1枚、2枚」と数えるのは、カニは平たい姿をしているからと言われています。当社でも皆、松葉がには「枚」と数えます。店頭で「枚」と表記しているのはそのためです。
他県からお越しになられたお客様に「カニは『杯』じゃなかった?」って突っ込まれることも正直ありますが、鳥取の方言だと覚えてください。
さて、この11月7日(日)午前7時40分〜、鳥取の風物詩「松葉がにの初競り」をライブ配信します!よろしければ生で「1枚!」を聞いて、鳥取を感じてください。
「松葉がにの初競り」をライブ配信 詳細:https://hatsuseri2021.peatix.com ※終了しました
参考・引用 : Japan Knowledge 目からウロコ!数え方のナゾ『数え方の辞典』収録のコラム