読書の秋、スポーツの秋等色々ありますが、個人的には「食欲の秋」ですね。9月から始まった底引き網漁。その底引き網漁で獲れるものの中に「赤ガレイ」という魚がいます。
名前の由来は体に血が滲んだような赤みが見えることからだそうです。福井県では「越前ガレイ」、鳥取県では「あじろがれい」と名付け、ブランド化が図られています。
この鳥取ブランド「あじろがれい」の条件は4つ
(1)11月~2月に網代所属船で水揚げされたのもの
(2)全長30cm以上のもの
(3)市場に荷揚げされる24時間以内に漁獲されたもの
(4)抱卵状態の良いもの
という条件を満たしたものだけに「あじろがれい専用のタグ」が付けられます。
目がよく澄んだもの、身が透き通って見えるものなどが新鮮の証。エラが鮮やかな赤色であれば、なお良しです。
赤ガレイの料理といえば、焼き物・煮付けと色々ありますが、鮮度が良いものならお刺身でもいけちゃいます。鳥取の郷土料理に「赤ガレイの子まぶり」という料理があります。これは赤ガレイの刺身に卵をまぶしたもの。見た目も綺麗で身に臭みも無く大人から子供まで人気のある料理です。この人気の子まぶりのレシピ紹介しちゃいます。
【赤ガレイの子まぶり】※「まるごと鳥取お魚レシピ」より
(1)カレイのうろこと内臓を取り除き、よく水で洗う。
(2)身を5枚おろしにする。小さめに切って冷蔵庫に保管(子は別に取っておく)
(3)鍋に子がかぶさる程度の水を入れ、沸騰したらカレイの子を入れ、酢を1滴落とし8分ほど茹でる。
(4)茹で上がった子を布に(ハンカチでも可)入れてしぼり、容器に移してほぐしながら薄皮を取り除く。
(5)(4)が冷めたら(2)の刺身と混ぜ合わせて皿に盛り付けて完成です。
濃厚でこくのある卵が淡白な白身に絡み合ってホント美味です。是非お試しください。
※引用文献:鳥取県漁協女性部連絡協議会 著 (2009). まるごと鳥取お魚レシピ 鳥取県教科図書販売