

冬の味覚として人気の「紅ズワイガニ」。その名の通り、鮮やかな赤い殻と身が特徴ですが、なぜ他のカニよりも赤いのでしょうか?今回はその理由と、紅ズワイガニの魅力についてご紹介します。
紅ズワイガニが赤いのは、体内に豊富に含まれる「アスタキサンチン」という天然色素が理由です。
アスタキサンチンはエビやカニなどの甲殻類やサケなどの魚に多く含まれるカロテノイド系色素で、強力な抗酸化作用を持つことから、美容や健康効果の面でも注目されています。
実は、カニやエビは生きているときは赤くありません。これは、アスタキサンチンが殻のタンパク質と結びついて黒っぽく見えるからです。
しかし、加熱するとその結合が壊れ、アスタキサンチンが本来の赤色を取り戻すため、ゆでた瞬間に鮮やかな赤へと変化します。
紅ズワイガニは生きている状態でも比較的赤みが強く、この特徴が「紅」の名の由来になっています。
紅ズワイガニは日本海の水深500〜2,500メートルの深海に生息しています。そこで食べているのはプランクトンや小さなエビなど。これらの生物はカロテノイドを豊富に含んでおり、それを取り込むことで紅ズワイガニの体内にアスタキサンチンが蓄積されます。
この赤色は単なる見た目の美しさではなく、自然の恵みがぎゅっと詰まっている証拠でもあります。
アスタキサンチンは強い抗酸化作用を持ち、健康面でも注目されています。つまり紅ズワイガニは、美味しさと栄養を兼ね備えた“深海の宝物”なのです。
中村商店では、日本海で獲れた新鮮な紅ズワイガニを取り扱っております。冬の食卓を彩る贅沢な味をぜひお楽しみください。