冬の贅沢、松葉がにの物語 – 鳥取から食卓へ | 株式会社中村商店
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2024年10月18日冬の贅沢、松葉がにの物語 – 鳥取から食卓へ

冬が始まる合図、松葉がにの登場

寒さが厳しくなると、冬の味覚が恋しくなります。その中でも、松葉がには特別な存在です。鳥取の海で獲れる松葉がには、毎年11月6日に解禁となり、冬の始まりを告げる風物詩として地元の人々に親しまれています。

松葉がにを漁獲する船が港に戻ってくると、活気あふれる市場が開かれ、カニを目にしただけで季節の訪れを実感します。そんな松葉がにの中でも特に「タグ付き」のものは、品質の高さが証明された逸品です。

松葉がにの歴史とともに味わう贅沢

松葉がには、長い歴史を持つ食材です。1782年に鳥取藩主が津山藩主宛に松葉がにを贈答品としたと記録が残っているほど、その風味は評価されてきました。今日でもその伝統は引き継がれ、特別な日や祝い事には欠かせないご馳走として、多くの人に愛されています。

10年以上の年月をかけて鳥取の海でゆっくりと大きく育った松葉がには、漁師たちが荒波と寒さの中、捕獲し、中村商店の熟練の技で丁寧に茹で上げられます。食べる瞬間には、その歴史やストーリーが感じられ、まさに贅沢な時間を楽しむことができるのです。

松葉がにの味わい – 上品な甘さと食感が格別

松葉がにの最大の特徴は、ぎっしりと身が詰まった脚です。口に運んだ瞬間、蟹本来の上品な甘みが際立ちます。また、カニ味噌も濃厚で、蟹の旨味を存分に味わえるのが松葉がにの魅力です。

茹でても、焼いても、刺身でもそのまま食べるのがおいしいですが、カニ味噌と絡めることで、さらに深い味わいが広がり、寒い季節にぴったりの逸品です。

ベニズワイガニと松葉がにの違い

鳥取県の境港はベニズワイガニの水揚げ量日本一を誇る港町として知られています。しかし、見た目は似ているものの、松葉がにとベニズワイガニの違いは味わいにあります。ベニズワイガニは、漁期が長く、価格も手ごろなため、広く食卓に登場しますが、その水分多めの食感や、やや水っぽいカニ味噌は、松葉がにとは異なる魅力です。

一方、松葉がには短い漁期の限られた期間しか楽しめないため、特別感が際立ちます。ぎっしりと詰まった上品な甘さの身や、濃厚なカニ味噌を堪能できるのは、まさに松葉がにだからこそ。冬の贅沢を味わいたい方には、ぜひとも松葉がにをおすすめしたいです。

松葉がにの美味しさを引き立てる「浜茹で」

中村商店では、港からすぐ近くの自社工場で、新鮮な松葉がにを独自の釜で茹で上げます。ボイル職人が手がけるこの茹で工程は、絶妙な塩加減でカニ本来の甘みを引き出し、その味わいを一層深めます。

茹でた松葉がには、何度も調理し直す必要はありません。蒸したり茹で直すことなく、そのまま召し上がっていただくのが一番おいしい食べ方です。特にカニ味噌と一緒にいただくと、さらに芳醇な風味が引き立ち、口の中に豊かな味わいが広がります。

松葉がにはその風味と質の高さから、毎年人気が高く、贈り物などにも重宝されています。今年の冬は、松葉がにで特別な時間を過ごしてみませんか?

 

 

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